ISOのサーベイランス審査とは?定義からすべきことまで徹底解説

ISOのサーベイランス審査とは?定義からすべきことまで徹底解説 ISO全般

「やっとのことでISO認証を取得できた!これでしばらくゆっくりできる」と思っている担当者の方はいませんか?ISO認証を取得した後は、定期的なサーベイランス審査が待っています。

そうはいっても、サーベイランス審査とは何をするものなのでしょうか?また、具体的にどのような準備をしたらいいのかわからないと困りますよね。

そこで、この記事ではISOにおけるサーベイランス審査について基本的なところから説明した上で、具体的にやるべきことやルールを解説していきます。

ISO認証を取得したての担当者の方は必見です。

ISOにおけるサーベイランス審査とは

そもそもサーベイランス審査とはどんなものなのでしょうか?

サーベイランス審査は維持審査、定期審査とも呼ばれるもの。ごく簡単に説明するならば、ISO認証を取得したときのマネジメントシステムがその後も適切に運用されているかを定期的に検査するものです。

ちなみに、ISO以外の分野でもサーベイランスという言葉は使用されています。一般的には調査や監視を指す言葉で、経済などの動向を専門機関が追い続けることを指します。

話をISOに戻すと、認証を取得した瞬間だけ規格に適合していても、継続していなければ意味がありません。そのため、システムが引き続き運用され、要求事項を満足し続けているかどうかを定期的にチェックするのです。

なお、認証をとったときの状態が継続できていれば、サーベイランス審査のための特殊な準備は必要ありません。

ISOサーベイランス審査と更新審査の違いは?

ISOにはサーベイランス審査と更新審査があるため、違いがわからない方もいるでしょう。2つの違いを表1にまとめました。

項目サーベイランス審査更新審査
頻度1年に1〜2回3年に1回
審査の範囲部分的全体の審査
認証の更新なし3年分更新
表1.サーベイランス審査と更新審査の違い

サーベイランス審査の頻度は1年に1〜2回。更新審査よりも頻繁にあるのが特徴です。ただし、審査の範囲は部分的で、鍵となる部分を確認する形になります。

一方、更新審査は全体をチェックして、認証を更新できるかどうかを判定するものです。

しかし、2つの審査にはいくつか共通点もあります。具体的には以下のような点です。

  • 外部審査員がチェックする
  • 現場審査を伴う
  • 是正処置には対応しなければいけない

このように、審査の範囲は限られるものの、マネジメントシステムが機能しているか確認するのがサーベイランス審査です。

サーベイランス審査も、名前のとおり審査なので、要件を満たさない場合は是正処置を行い、報告をしなければいけません。状況により、フォローアップ審査を追加される可能性もあります。

ISOサーベイランス審査の目的

それでは、具体的なサーベイランス審査の目的を確認しましょう。大きくわけると2つの目的を持って審査を行います。

  • マネジメントシステムが継続して要求事項に適合しているかの確認
  • 前回審査の改善点の確認

繰り返しになりますが、ISO認証は取得して終わりというものではありません。継続して機能するシステムでなければ意味がないので、定期的なチェックをするというわけです。

もし、せっかく標準化してマネジメントシステムを構築したとしても。運用していなければ形骸化しますよね。このような有効性のない形だけの仕組みになっていないか確認をします。

また、完璧で改善するところのないマネジメントシステムというものはありません。PDCAサイクルを回し、より良い組織を作るために改善を繰り返すこともISO9001では求めているからです。つまり、ISO認証を受けたとしても何かしらの改善事項を指摘されることもありえます。

認証時や前回の審査で指摘された改善点があれば、その対応も合わせてチェックします。

ISOサーベイランス審査の内容

ISOのサーベイランス審査では下記のような内容を確認します。

  • 内部監査の実施状況
  • 改善事項の是正状況
  • 苦情処理
  • マネジメントシステムの運用状況
  • ISOの登録マークやシンボルデータの使用方法

内部監査の実施状況

内部監査の実施状況や、現在抱えている懸念点問題点を洗い出します。また、それに対する対応方法も確認します。

改善事項の是正状況の確認

前回審査で上げられた問題点に対する是正状況を確認します。

苦情処理

現在どのようなクレームが来ており、どう対応しているのか確認します。ここも、システムとして改善できているかどうかが大切です。

マネジメントシステムの運用状況

構築したマネジメントシステムが適切に運用できているか確認します。合わせて、前回審査からの変更点の有無や内容もチェックします。

ISOの登録マークやシンボルデータの使用方法

ISOの認証マークを適切に使用できているかどうかを確認します。

ISOサーベイランス審査を行う時期

基本的には年1回から2回実施することになっています。ただし、詳細は認証機関によって変わるので、確認してみてください。社内規模や拠点の多さ等によって審査回数は検討されます。

審査は認証取得日の前後1ヶ月でおこなうのが一般的です。初回のサーベイランス審査は、ISO認証取得(認証審査の最終日)から1年以内に行われます。

なお、下記のようなケースでは、さらに追加でサーベイランス審査が行われることもあります。

  • 第三者からの重大な苦情があった場合
  • 要求規格に大きな変更があった場合
  • 組織のマネジメントシステムを大規模に変更した場合

このように、定期サーベイランス審査以外にも、マネジメントシステムの見直しが必要なタイミングでは、臨時で審査が行われます。

まとめ

ISOのサーベイランス審査は、認証後もマネジメントシステムを運用できているかを定期確認する目的で行われます。簡単に特徴をまとめると、以下のとおりです。

  • 年1〜2回のペースで行われる審査
  • 認証審査や更新審査と異なりチェックは部分的である
  • マネジメントシステムの運用が継続できているかの確認が審査の主目的
  • 改善点が見つかれば是正処置を要求される
  • マネジメントシステムに大きな変更があれば臨時のサーベイランス審査もある

ISO認証は、取得して終わりといったたぐいのものではありません。継続的にマネジメントシステムを回しながら改善をしていくことが不可欠です。

この特徴を持つことから、更新時以外にも定期的に自社の運用状況を振り返るサーベイランス審査が行われます。

ISO認証を取得する際には、その後に定期的な振り返りがあることも頭に入れながら無理のないマネジメントシステムを構築するようにしましょう。

ISOナビでは月額4万円から取得・運用を完全サポートしております。

HACCPやISMS、Pマーク、ISO9001をはじめとする各種規格の新規の認証取得から更新・運用までサポートしております。

業界最安級の月額4万円からご利用いただけ、対応工数のゼロ化を実現します。

まずは無料相談からお気軽にお問い合わせください。

この記事を書いたライター
はらちあき

JIS品質管理責任者。大学時代は品質マネジメントを専門分野として研究活動をおこなう。修士課程在学中にJIS品質管理責任者を取得。卒業後はメーカーに就職し、品質推進部門にて活動する。
現在はライターとして独立し、多分野で執筆中。

はらちあきをフォローする
ISO全般
ISOナビ
トップへ戻る
タイトルとURLをコピーしました