ISO認定機関の役割とは?認証機関との関係性や制度の仕組みも解説

ISO認定機関の役割とは?認証機関との関係性や制度の仕組みも解説 ISO全般

「ISO認定機関は何をしている組織なんだろう?」「認定機関と認証機関は何が違うの?」という疑問を持っている方に向けてこの記事を書きました。

簡単に言うと、ISOの認定機関は認証機関の上流にある組織です。ISOが国際的に認められる質の高い規格であるためには、認定機関の活動が欠かせません。

この記事では、ISO認証制度の仕組みや認定機関の役割を解説しています。認定機関が何をするところか理解するために、ぜひ目を通してみてください。

ISOの審査登録機関について知りたい方はこちらの記事で役割や選定のポイントについても解説していますので、ぜひ参考にしてください。【ISO審査登録機関とは?現場で機関選定や変更の際に間違わない4つのポイント

ISOの認定機関とは?認証機関との違いは?

認証機関?認定機関?

ISOの認定機関とは、一体何をしている組織なのでしょうか。また、認証機関との違いはどのようなところにあるのでしょうか。

ここでは、ISO認証制度の仕組みについて触れた上で、2つの組織の関係性について解説します。

ISO認証制度の仕組み

ISOの認証制度は国際的に通ずるものです。そのため、各国に認定機関を設けたうえで、認定機関を相互承認しています。これにより、ISO認証を受ける組織は国ごとに審査を受ける必要がなくなり、手間や時間を省いています。

認定機関は各国に1つあるのが一般的です。海外の機関では、アメリカのANAB(米国適合性認定機関)、イギリスのUKAS(英国認証機関認定審議会)などが有名です。

しかし、各組織の審査を実際おこなうのは認定機関ではありません。実際にISOの審査をおこなうのは、約50の認証機関です。

認証機関はISO規格の要求事項に基づき、基準を満たしているか組織のマネジメントシステムや製品をチェックします。そして、審査基準を満たせば、ISO認証を取得できるという仕組みになっています。

もちろんこの仕組みも国際標準なので、海外の認証機関から認証を受けた場合でも、ISO認証取得と日本国内で宣言することが可能です。同様に、海外の機関から認定を受けた日本の認証機関も存在します。

ISO認定機関と認証機関の関係性

ISOの認定機関は、認証機関の審査をおこなっています。ISO認証の審査と同じく1年に1回、認証機関が要求事項の基準に適合しているかどうか判定し、認定を更新しているのです。

審査対象になるのは、認証機関の事務所だけではありません。実際の実務の部分も見るために、認証審査の立ち会いをすることもあります。そのため、組織の方がISO認証審査を受けるときに、審査員の審査員がいるという状況もありえます。

このように認定機関が認証機関を審査することで、ISO認証という制度の品質を担保しています。重大な違反などがあった場合には認証機関への認定を剥奪することもあり、こちらもISO認証同様に1回審査に通れば終わりというものではありません。

日本のISO認定機関

基本的にISO認定機関は各国に1つですが、日本は珍しく2つの認定機関が存在します。

<日本のISO認定機関>

  • JAB(日本適合性認定協会)
  • ISMS-AC(情報マネジメントシステム認定センター)

この2つの機関は専門分野が異なります。JABは品質マネジメントシステムのISO9001や環境マネジメントシステムのISO14001などが専門です。一方で、ISMS-ACは情報セキュリテイ系のISO27001などを取り扱っています。

なお、2つの認定機関がそれぞれ専門性を持つように、認証機関も一部の審査だけを扱う場合があります。たとえば、ISO9001は扱うが、ISO27001は審査していないということもあるので、事前によく確認することが重要です。

ISO認定機関がおこなっていることは?

ISO認定機関の業務

組織の審査を請け負っているISO認証機関に比べ、認定機関がおこなっていることがイメージしにくいという方もいるでしょう。

ここでは、ISO認定機関が担っている業務のうち、代表的なものを紹介します。

  1. 認証機関の認定
  2. CASCOの一員として国際規格の発行
  3. 相互承認の促進

それぞれ、さらに具体的に解説していきます。

マネジメントシステム認証機関の認定

ISO認定機関では、認証機関が国際標準に基づいて組織を認証しているか確認しています。上述したように、書類の審査とともに現場での実務も確認した上で品質がタポされていることを確認しているのが特徴です。

また、試験所の認定にも対応しています。製品などの評価を行う試験所が、信頼できるデータを提供できなければ、品質を担保することが出来ません。そのため、技術的な能力と試験所自体の仕組みを確認し、規格に適合する場合は認定証を発行しています。

CASCOの一員として国際規格の発行

ISO認定機関のなかでも特にJABは、ISO加盟機関の代表としてCASCO(適合性評価委員会)に加盟しています。

CASCOは下記のような国際規格を発行しています。

  • 製品やマネジメントシステムの認証機関が満たすべき要件や手順
  • 認定機関を評価するための要件と手順

このように、国際標準化機構であるISO内の組織として、評価指標をつくるのも役割の一つです。

相互承認の促進

ISO認定機関は各国で業務レベルにばらつきがでないよう、相互承認制度を採用しています。そのために、お互いに内容をレビューして公平性を担保する活動もおこなっています。

まとめ

この記事では、ISO認定機関の役割や、認証機関との関係性について説明しました。日本に2つあるISO認定機関は、認証機関をチェックしたり、他国の認定機関と相互認定したりすることで、国際規格の質が担保されるように活動しています。 直接的な関わりは薄いかもしれませんが、認定機関のおかげでISO認証制度が成り立っているので、覚えておくと良いでしょう。

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この記事を書いたライター
はらちあき

JIS品質管理責任者。大学時代は品質マネジメントを専門分野として研究活動をおこなう。修士課程在学中にJIS品質管理責任者を取得。卒業後はメーカーに就職し、品質推進部門にて活動する。
現在はライターとして独立し、多分野で執筆中。

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