ISOとJISの関係性とは?おさえておくべき違いのある規格も解説

ISOとJISの関係性とは?おさえておくべき違いのある規格も解説 ISO全般

ISOの規格について調べているとJISについての情報が出てくるのではないでしょうか?どちらも規格を示しているので、それぞれの違いはなにか、またどちらに従えばいいのかという疑問も出てくるでしょう。

そこでこの記事では、ISOとJISの関係性や違いについて基本からていねいに解説しています。

  • ISOとJISとはなにか
  • 2つの関連性はあるか
  • 逆に2つの違いはあるのか

以上の内容を取り上げました。ISOとJISで規格が異なっているものの例も示しているので、初心者でもしっかりと理解できます。5分ほどで読めるので、ぜひご覧ください。

ISOとJIS規格ってどんなもの?基本から関係性まで解説

はじめに、ISOとJISとはそれぞれどのようなものか、簡単に解説。その後、2つの違いや関係性にも触れていきます。

ぜひ最初から順番に読み進めてみてください。

ISOとは

ISOとは国際標準化機構(International Organization for Standardization)という団体のことです。この団体は、全世界で統一された規格を制定しています。

他の国と貿易するときにその国ごとにルールが違い、品質レベルも事あったものをやり取りしていたら不都合でしょう。ISO規格で国際的な基準を決めておけばスムーズにやり取りが進みます。

たとえば、クレジットカードのサイズはISOでルールを設けられている例です。これによりどの国でも自国のカードを差し込んでATMを利用できます。そのほか、検査機器や試験の仕方にも国際的なルールを設けています。このおかげで、他国の検査結果も信用することができますね。

またISO規格が定められているのはモノや、検査方法だけではありません。組織全体として品質を高めたり、環境に配慮したりする仕組み自体にも規格が制定されているのが特徴です 。【ISOの仕組み自体、マネジメントシステムについてはこちらで解説しています。

JISとは

ISOが世界標準であるのに対し、JISは日本の国家規格です。日本産業規格(Japanese Industrial Standards)と呼ばれており、名前のとおり産業製品に関する規格が定められています。

たとえばメーカーによって電池や電球の大きさが変わったら、互換性がなくなってしまいますよね。このようなものに対して形や寸法を具体的に定め、共通して使えるようにしています。

加えて、ユーザビリティに考慮した設計も標準化されています。たとえば、シャンプーボトルのギザギザや点字ブロックの突起の形状はJISで統一されたルール。JIS規格があるおかげで、安全に製品を利用できるのです。

ISOとJISの規格の関係性は?

ここまで読んで、ISOとJISという2つの規格があると、どちらを守るべきかわからないという疑問を持った方もいるかもしれません。

基本的にJISは国際規格であるISO規格を元にして、翻訳して作られています。そのため、JIS規格を守っていれば、ISO規格にも適合するようになっているのです。

国際取引や製品をそのまま輸出するケースも増えてきており、規格に整合性がないと使いにくいもの。そのため、国際規格とずれのある部分は整合化できるように、ISOの規格改定に合わせてJISの修正もすすめられています。

ISOとJIS規格の違いは?

基本的にJISはISO規格に整合するように作成されているという話をしました。しかし、この2つにはいくつかの違いもあります。

  • ISOは仕組みの規格があるがJIS製品規格だけ
  • 製品に認証マークが付けられるのはJISだけ
  • 一部寸法規格が異なる製品もある

特に注意すべきなのが、JISのISOで一部規格が異なっている製品もある点です。次の章で具体的な例を紹介していきます。

JISとISOの違いがある規格の例

JISをISO規格に合わせて国際化していこうという流れですが、一部の規格は未だに多少の違いがあります。具体的に違いのある規格をいくつか紹介します。

ねじ

ネジ、ドライバー、工具

ネジはもともとJISとISOが別々に規格をたてていました。しかし、全体の寸法をはじめ、ピッチや外径が変わるだけでも使うことができないので、統一させようとしてきました。

その結果、JISのISOの規格は近づいてきてはいます。それでもISOに存在せずJISだけで規定されているものはそのまま残しているため、規格には差が残ったままです。

紙

コピーなどに使う紙のサイズはISOとJISで異なっています。A版は統一されていますが、B版はバラバラです。具体的なサイズの違いを示します。

サイズJISISO
B01030×14561000×1414
B1728×1030707×1000
B2515×728500×707
B3364×515353×500
B4257×364250×353
B5182×257176×250
ISOとJISでの紙のサイズ(mm)

このようにB版はISOサイズの方が小さめになっています。

繊維

繊維

繊維業界もISOとJISで規定されている検査方法などに違いがあります。ただし、徐々に統合を進めようとしているところです。クリーニングなどの洗濯表示はその一例です。

2016年に新JIS規格が制定され、表示記号のデザインを変えたり、商業クリーニングに関係するマークを追加したりされました。具体的には乾燥の仕方に関する表示などが大きく変わっています。

まとめ

この記事ではISOとJISの規格について、それぞれの定義や関連性、まだ違う部分も含めて解説してきました。

ISOとJISはともに標準化をすすめるための規格です。ただし、世界標準か日本独自の基準かという違いがあります。両者は整合化されてきていますが、一部まだ違いが残っているので注意が必要です。また、仕組みに関する規格を設けているのはISOだけというところも異なります。

ぜひこの記事をみた後に、貴社で取り扱う製品・サービスに関係するISO、JIS規格をそれぞれ調べてみてください。

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この記事を書いたライター
はらちあき

JIS品質管理責任者。大学時代は品質マネジメントを専門分野として研究活動をおこなう。修士課程在学中にJIS品質管理責任者を取得。卒業後はメーカーに就職し、品質推進部門にて活動する。
現在はライターとして独立し、多分野で執筆中。

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